コロナ禍でも任天堂が絶好調 明暗が分かれる業績
任天堂が2021年3月期(20年4月~21年3月)通期連結業績予想を上方修正し、最終益が4000億円(前期比54.7%増)になるという決算発表がありましたね。コロナ禍において過去最高の純利益をたたき出した任天堂ですが、一方で調子の悪い業界もありました。
コロナ禍でも任天堂が絶好調
任天堂が2021年3月期(20年4月~21年3月)通期連結業績予想を発表し、過去最高の純利益となることがわかりました。これは超絶良決算といえますね。株を持っていた方は相当に報われたと思います。( ´∀` )任天堂は2017年度は売上高が5,000億に満たなかったわけですから、3年で3倍の売り上げをあげたことになります。この規模の会社で売り上げが3倍になるというのはすごすぎるという言葉以外無いです。この業績の背景にはコロナ禍における「巣ごもり需要」で任天堂Switchの販売が好調だったことがあるようです。
【任天堂 2021年3月期(20年4月~21年3月)通期連結業績予想】
売上高 | 1兆6,000億 |
営業利益 | 5,600億 |
経常利益 | 5,000億 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 4,000億 |
営業利益率 | 35% |
親会社株主に帰属する 当期純利益率 | 25% |
特筆すべきは営業利益率の伸び
売上高も確かにすごいのですが、中でも営業利益の伸びはすさまじいものがあります。以下の表は任天堂の営業利益の推移をまとめたものになりますが、2016年度から比較すると約6倍もの伸びとなっています。
営業利益は一般的に会社の本業によって稼いだ利益と言われます。
(売上総利益)-(販売費及び一般管理費)=営業利益 で求められます。
販売費及び一般管理費には社員の給与や賞与、広告宣伝費や水道光熱費などの事業経費などが含まれます。営業利益率を高める一つの方法としては販売費及び一般管理費を上げずに売上高を高めることですが、これは難しいことです。特に一般消費者相手のビジネスであれば広告宣伝は重要ですしね。
今回の決算から分かることはとにかく需要が爆発的に上がったということですね。そして需要があがったのは任天堂の商品が魅力的だったということにつきると思います。“あつ森"が大ヒットしましたしね。
ちなみに経産省が発表しているデータによれば全国の製造業の平均的な営業利益率は4%といわれています。10%を超えるような企業は優良企業といわれますので、任天堂の35%は驚異的ですね。

コロナ不況を迎えている業界
コロナの影響をもろに受けている業界の一つが化粧品業界です。大手メーカも軒並み業績を落としています。この主な理由として海外からのインバウンド需要が減ったこととマスク生活によって口紅などが売れないということがあるようです。確かに外出の機会が減れば化粧品の消費は少なくなりますよね。( ´∀` )
東京商工リサーチHPより引用https://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20210204_06.html
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あとはいわずもがなの航空業界ですね。JALもANAも大赤字を出しています。旅客機の需要が戻ってこない限りは回復が望めないですね。米国の各エアラインも苦戦していますので、業界全体が先行き不透明な状態となっています。エアラインの貨物輸送事業は好調なのが不幸中の幸いですが。

影響がわかるだろうけど明暗くっきりといった感じだろうね。
アメリカのGAFAは調子いいし、デジタル文化到来かな。
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