藤井聡太二冠 順位戦B級1組昇級決定! 最年少名人に向け好調

2021年2月15日

第79期順位戦B級2組の第10局が行われ、藤井聡太王位・棋聖が窪田義行七段に見事勝利し、最終局を待たずしてB級1組への昇級を決めました。藤井二冠の順位戦の通算成績はこれで39勝1敗となりました。( ´∀` )強すぎるの一言ですね。

藤井聡太二冠 順位戦B級1組昇級決定!

藤井二冠は来期第80期順位戦はB級1組で戦うことになりますが、最高クラスのA級ひいては名人挑戦が期待される位置まできました。2016年に史上最年少(14歳2か月)でプロ入り(C級2組)してから破竹の勢いでB級1組まで到達するとは多くの人予想をはるかに超える活躍だと思います。

もう上から数えた方が数えた方が良いですね。

最短でのA級昇級、名人挑戦は?

第80期順位戦は2021/4~2022/3に順次行われますが、ここでも上位2名の成績を納めれば第81期順位戦2022/4~2023/3はA級で戦うことになります。A級で1位となれば見事名人への挑戦権を獲得することになります。
従って現在18歳の藤井二冠が最短でA級に昇段できた場合は19歳、名人挑戦は20歳が最短となります。名人位を争う7番勝負(先に4勝したほうが勝ち)を最短で制した場合は20歳11か月で名人獲得となります。

名人位が1935年に実力制となってから、名人位を獲得した棋士で最も若かったのは谷川浩二9段です。

【名人位初獲得時の年齢】

1位 谷川浩司九段 21歳2か月
2位 羽生善治九段 23歳8か月
3位 中原誠九段(引退) 24歳9か月

これを見ると谷川9段も驚異的なのですが、藤井二冠には記録更新の可能性が残されています。

ちなみに1935年以前は名人位は世襲制でしたので、どんなに将棋が強くても家元に生まれなければなることは絶対にできませんでした。1935年以降は渡辺明現名人まで含め15名の実力制名人が誕生しています。(複数回獲得している棋士が多いということですね)

1年に1度棋界最強を決める名人戦ですので、もし藤井二冠が挑戦となったら大いに盛り上がることが予想されます。

藤井二冠の現在の強さは?

以前の記事にも書きましたが、順位戦は各クラスで上位2~3名が昇級、下位2~3名が降級というような制度になっていますので、実力が高い棋士でも中々昇級できないことがあります。

最近ではイロレーティングと呼ばれる対戦型の競技において、相対評価で実力を表すために使われる指標の一つを用いて棋士の強さを評価しているサイトが多く見られます。ざっくり言えば点数が高い方が強いということです。

現役棋士のレーティング順位では藤井二冠は渡辺名人や豊島竜王を抜き1位となっており、その実力は疑いのないものと言えます。

【2/9現在の レーティング順位】

順位棋士名レート
1藤井聡太二冠2000
2渡辺明名人1948
3豊島将之竜王1937
4永瀬拓矢王座1899
5斎藤慎太郎八段1843
6広瀬章人八段1828
7羽生善治九段1820
8糸谷哲郎八段1817
9木村一基九段1812
10菅井竜也八段1803
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のーま
順位戦は飛び級が無いから時間がかかっている
ように見えるけどすでに実力はトップオブトップなんやな。