世界一高いスパイス サフランは本当に高い
先日管理人はパエリヤを作ろうと思ってお米を黄色く色づける為の、サフランというスパイスを買ったんですが高いなーと思い調べてみると世界一高いスパイスとされていることがわかりました。どのくらい高いものなのか調べてみました。
世界一高いスパイス サフラン
管理人が購入したのはS&B食品のものです。↓
販売価格は570円(税別)でした。まぁまぁ値段的にはちょっと高いぐらいかなと思うのですが、内容量が0.4gしかありません。( ´∀` ) 例えばパエリヤを一回作ろうと思うと0.1gくらい使用しますので、4回分しかないですね。

他の製品と比較してみるとその高さが分かります。1gでなんと1,000円を超えてきます。中世ヨーロッパでは香辛料が金銀と同じ価値があったといいますが、まさにそんな価格ですよね。今は金が1g 約6,800円で銀 が103円くらいです。決してSB食品のサフランが特別高いわけではなく世界的にも高価なもののようです。
品名 | 内容量 | 販売価格 | 1gあたり |
---|---|---|---|
サフラン | 0.4g | ¥570 | ¥1,425 |
ホワイトペッパー | 16g | ¥220 | ¥13.75 |
花椒 | 12g | ¥185 | ¥15.4 |
カルダモン | 10g | ¥275 | ¥27.5 |
オレガノ | 3g | ¥150 | ¥50 |
用途は?
サフランの用途はパエリヤ、ブイヤベースなどの色付けや魚介類の臭い消しとして使われるほかに、更年期障害、月経困難を改善する婦人薬として使用されています。スパイスとしてのサフランは赤く伸びるめしべを乾燥させたものであり、1花から3本しかとれず1,000gを収穫しようとすると17万個の花が必要となるようです。それは高価になるわけですよね。
薬としてのサフランは東京生薬協会HPによると東洋問わず各国で使用されてきたようです。
ヨーロッパでは健胃・鎮静・通経薬。中国では生理を誘発し、生理痛や慢性の子宮の出血を軽減し、消化不良や腹痛に用いられる。日本の民間では生理痛・生理不順に単味で使用される。
東京生薬協会HPより引用

代表的産地は?
日本でも生産はされていますが、最大の生産地はイランだそうです。実に全体の85%はイラン産ということになりますね。それだけ高値で取引されるサフランの日本での生産量が激減しているのは、やはり採算が取れないことに尽きるようです。収穫から乾燥に至るまで手作業になるわけですから、人件費やスケールメリットが無いと到底できない仕事のようですね。イランは気候的にもサフランの収穫に適しているとされています。
日本産のサフランは品質も高く、香りもすぐれているようですが、輸入サフランとの価格差で負けてしまうことや、生産者の高齢化も生産量が落ちている一つの要因のようです。
農業自体に若い人が参画しない中で、採算が合わないとなれば中々引き継いでいくことは難しいですよね。日本の最大の生産地である大分県竹田市でも現在は年間30kg程度しか生産されていないようです。
サフランの原産地は地中海東部沿岸といわれ、初めて栽培が行われたのはイラン、インド(古代ギリシャとの説もある)だといわれています。日本でサフランの生産国といえばスペインが有名です。スペインには紀元後961年頃イスラム教徒により伝えられたといわれていますが、現在の世界最大の生産国はイランです。
現在、サフランは日本をはじめ、イラン、ギリシャ、モロッコ、インド、スペインなど世界各地で栽培されています。世界の総生産量は200,000kgといわれていますが、イラン産はその内の170,000kgを占めています。100kgの生花から約1kgのサフランが生産されることから、毎年サフランの生花が20,000,000kgも人手で採集されていると考えると気の遠くなる話です。
日本での栽培は1886年(明治19年)からはじめられ、1903年(明治36年)には、大分県竹田市に伝わり、大々的に栽培がはじまりました。大分県以外では熊本県、岡山県、鳥取県、和歌山県などでも栽培され、最盛期には1,000㎏近い量が生産されていました。しかし、2011年度における国内生産は、竹田市で生産されるものだけとなり、生産量は激減しています。
株式会社栃本天海堂HPより引用
サフランの収穫までの動画がありましたので興味のある方はどうぞ。
これは高くなるわけですわ。( ´∀` )

あの独特の香りが無いと成立しない料理も多いんだろうね。
日本人にはあまりなじみがないけど、スペインとかイタリアだと
必須アイテムなんやろうな。
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