藤井聡太2冠が高校を自主退学 棋士の学歴事情は?

2021年2月17日

藤井聡太2冠が今年1月末に名古屋大学教育学部付属高を自主退学していたことがニュースになりましたね。理由は出席日数が足りなかった為とされていますが、留年を選択せずに将棋に専念することを決意したのはやはりタイトルを獲得したのが大きいでしょう。今回は棋士の学歴事情について書きたいと思います。

藤井聡太2冠が高校を自主退学 棋士の学歴事情は?

今回は藤井聡太2冠が高校を自主退学したことでニュースになりましたが、昔の将棋界ではプロを目指す奨励会員が義務教育が終了すると高校にいかず将棋に専念するというのは良くあったようです。

実際に藤井2冠の師匠である杉本昌隆八段も高校に進学していませんし、先崎学九段といった有名な先生も高校には行かずプロデビューされています。藤井2冠は中学生でプロ入りしているわけですから、学業に力を入れる理由も無いですし、将棋に専念するために自主退学をしたのは合理的な判断なのだと思います。

将棋界のレジェンドである羽生善治先生は最終的に通信制高校を卒業されていますが、それ以前に通っていた高校では出席日数が足りず留年の危機があったそうです。羽生先生のお母さんが息子には好きなことに専念させてあげれば良かった語るエピソードもあり、棋士には学歴は必要ではないという考えは今でもあるのではないでしょうか。

高学歴な棋士

一方で近年では大学や大学院まで卒業される棋士の先生もいらっしゃいます。中でも片上大輔七段東京大学在学中にプロデビューし法学部を卒業されています。他の職業を選択する自由もあった中で棋士を選択したというのがかっこいいですよね。

中村太一七段は早稲田大学政治経済学部で同大学の政治経済学術院奨学金(政経スカラシップ)を授与されており、学業でも素晴らしい成績を納められています。しかもイケメンです。

谷合廣紀 四段は東京大学大学院に在学中であり、棋士と東大生の二足の草鞋を履くまさに天才です。

加藤一二三九段も早稲田大学を卒業されております。これは存じ上げませんでした。

【高学歴な棋士】

氏名最終学歴
片上大輔 七段東京大学
谷合廣紀 四段東京大学大学院在学中
中村太地 七段早稲田大学
広瀬 章人 八段早稲田大学
加藤一二三 九段早稲田大学
丸山忠久 九段早稲田大学
糸谷哲郎 八段大阪大学大学院

これだけの高学歴な先生であっても将棋の世界ではトップを取ることは難しいというのだから棋士の頭の良さというのは一般人からすれば異常ともいえますよね。

故・米長邦雄永世棋聖「兄達は頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから将棋指しになった」という言葉はあまりに有名であり、将棋界の凄さを表すにふさわしい名言ですよね。

※但し、このような言葉を本人は発言していないという話もあります。

医師免許を持つ女流棋士

伊奈川愛菓女流初段は医師免許を持つ異色の女流棋士です。現在も医師としても棋士としても活躍されております。どうやって学業と将棋を両立できたのでしょうか。しかも容姿端麗でまさに超人ですね。

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のーま
棋士の世界は実力主義。
学歴だけでは勝てないとうことを先人たちは
証明しているんやな。
藤井先生にもますます活躍してもらいたいね。