埼玉・戸田市のスーパークレイジー君市議について調べてみた。
皆さんスーパークレイジー君(34)市議をご存じでしょうか。スーパークレイジー君こと西本 誠さんは2021年の埼玉県戸田市議選(1月31日投開票)に立候補し当選された市議になります。戸田市選挙管理委員会は西本さんがYoutubeでスーパークレイジー君の名称で活動を行っていたことから、通称の使用を認めました。その為、市議当選後の議会では「スーパークレイジー君議員」として呼称されています。
埼玉・戸田市のスーパークレイジー君市議
wikipediaによれば西本氏は宮崎県出身で2020年の東京都知事選に立候補が政治活動のスタートとなっています。当時の公約は①風営法の緩和②ペットの殺処分ゼロ③待機児童ゼロでした。名称とは違いかなりまともな政策ですね。( ´∀` )
都知事選の結果は立候補者22名中10位の得票数で当選はなりませんでした。都知事選は後藤 輝樹さんの政見放送が個人的には衝撃的でした。笑
その後、西本氏は2021年埼玉県戸田市議選に「教育格差是正」「市内のバリアフリー化促進」「新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた中小企業への支援拡充」の公約を掲げ立候補し見事当選されました。
スーパークレイジー君に対する当選無効を求める異議の申し立て
見事当選を果たされたスーパークレイジー君議員ですが、2021年2月15日に市民より当選無効を求める異議の申し立てをされ、その申し立てが戸田市選挙管理委員会に受理されました。
異議申し立ての理由は「市内に住んでいる実態がないのではないか」というものでした。
公職選挙法では地方議員になるための要件として、選挙が実施される日まで3カ月以上、その市町村の区域内に住所を有すること、いわゆる「居住実態」が必要だとしています。
この「居住実態」は水道、ガス、電気といったライフラインを使用しているかなどの客観的事実をもとに判断されるものとなっています。
公職選挙法 9条2項 日本国民たる年齢満二十年以上の者で引き続き三箇月以上市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有する。 |
このような申し立てで当選無効となるケースは前例が無いものではなく、2012年の埼玉県新座市の市議選で初当選したタレントの立川明日香(本名・半沢優子)市議も「市内に居住実態がなく、被選挙権がなかった」として当選を無効とされています。また、2019年の東京都新宿区議選でも同区議選に当選した松田美樹氏も当選無効とされています。
スーパークレイジー君議員に関しても今後選挙管理委員会により調査が行われ結論が出される予定です。
仮に選挙管理委員会によって当選無効とされても裁判所に処分の取り消しを訴えることはできます。行政機関は終審としての裁判ができないことが憲法に定められているからですね。
憲法第76条2項 「特別裁判所は、これを設置することができない。行政機関は、終審として裁判を行ふことができない」 |

しっかりと居住実態があることを願うね。
文中で紹介した後藤 輝樹さんの政見放送に興味がある方は是非ご覧ください。政見放送は表現の自由がありますので、どんな支離滅裂なことを言っていても選挙管理委員会は口を出してはいけないようですね。後藤 輝樹さんも選挙管理委員会の人間に「こんな放送できるか」と注意されたそうですが、後藤 輝樹さんがその事実を総務省に連絡したところ総務省から選挙管理委員会に対して「政見放送の内容に文句を言ってはいけない」と逆に通達してくれたというエピソードが面白かったです。
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