藤井聡太プロの年収を調べてみました。
2020年は藤井聡太プロが王位・棋聖の2つのタイトルを獲得し八段に昇段しました。
将棋は4段からプロとなり、9段が最高段位ですのでこの昇段スピードは驚異的なものです。
テレビではその年収についてはあまり報道されていませんが、いくらぐらいもらっているのか
興味のある方もいると思いますのでまとめてみました。
藤井聡太プロの年収 2020年度(推定)
まだ2020年度が終わっていませんので、公式な発表はされていませんが
藤井聡太プロの2020年度の獲得賞金額は4,350万円(推定)になるようです。
細かい計算は『2021年プロ将棋公式戦データまとめ』さんの記事を見るとよくわかります。
もちろん8大タイトルと呼ばれる大きな棋戦で2つも優勝していますので、獲得賞金が高いのは
当たり前ですが、18歳で4,350万とは驚異的ですよね。( ´∀` )
将棋界の棋戦とは 8大タイトル及び一般棋戦
将棋界には8大タイトル棋戦と呼ばれる棋士であれば誰もが目指す大きな棋戦があります。
昔は7大タイトル棋戦であり、1996年に羽生善治プロが7冠すべてを独占するという大変な
偉業を成し遂げたときは大きな話題となりました。その後叡王戦がタイトル棋戦に加わり
現在の8大タイトル棋戦となっています。
藤井聡太プロはこの内王位・棋聖の2つを獲得しています。
各タイトル戦の優勝賞金は以下のとおりとされています。竜王戦は将棋界で一番賞金が高く
序列は1位となっています。但し世間的には名人が一番知られたタイトルであり、歴史も古く
格としては名人が上かなという気もします。(あくまで個人的意見です。)
【8大タイトルまとめ】
棋戦名 | 優勝賞金額 | 現タイトルホルダー |
---|---|---|
竜王戦 | 約4400万円 | 豊島 将之 |
名人戦 | 約3000万円 | 渡辺 明 |
叡王戦 | 約2000万円 | 豊島 将之 |
王位戦 | 約1250万円 | 藤井 聡太 |
王座戦 | 約1250万円 | 永瀬 拓矢 |
棋王戦 | 約1250万円 | 渡辺 明 |
王将戦 | 約1000万円 | 渡辺 明 |
棋聖戦 | 約1000万円 | 藤井 聡太 |
【主な一般棋戦】
棋戦名 | 優勝賞金 | 前回優勝者 |
---|---|---|
朝日杯 | 約750万円 | 千田 翔太 |
JT杯 | 約600万円 | 豊島 将之 |
銀河戦 | 約500万円 | 藤井 聡太 |
NHK杯 | 約500万円 | 深浦 康市 |
タイトル戦は一度獲得するとタイトルホルダーとなり翌年は挑戦者を迎え打つこと
になります。そこで挑戦者に勝つとタイトル防衛となりまた翌年に挑戦者と
対戦することになります。負けてしまうと失冠となり挑戦者になることを目指して予選を
戦うことになります。まぁボクシングと同じですね。
勝てばずっとベルトを保持できるということです。( ´∀` )
一方、一般棋戦では優勝してもその年の優勝者というだけで翌年もトーナメントを戦う
ことになります。そこがタイトル戦と一般棋戦の最大の違いといえます。
一般棋戦のNHK杯は日曜日にテレビ放送がありますので、最も一般の人が見る機会が
多い棋戦かなと思います。NHK杯は予選がありますので、全棋士がテレビに映るわけでは
ありません。あるプロ棋士が予選落ちした時に友人から「引退しました?」と聞かれた
ことがあったそうです。テレビの影響力は強いってことですよね。
棋士全体の年収は?
将棋のプロは日本で約160名程度いますが、平均年収は600万程度といわれています。
対局料だけに限った話になりますので、個人的に講演会やCM、将棋教室での指導などで
稼いだ分は含まれていません。
藤井2冠はCMもオファーがあるでしょうから、1億稼ぐ日も遠くないかもしれません。
羽生先生の全盛期の年収は?
羽生善治先生は長年の間コンスタントに1億円程度の賞金を獲得されていましたが
最高額を記録したのは1995年の1億6597万となっています。
CMも出られていましたので2億以上を稼いでいた時もあったと思われます。
もちろんプロ棋士になること自体が難しく、熾烈な戦いに勝ち抜く必要がある厳しい
世界ではありますが夢はありますね。
年収4,350万はサラリーマンだと稼げるのか?
2018年の東京商工リサーチの調査によると全上場企業の平均年収は606万でした。
平社員では到底4,000万は稼げませんね。(~_~;)
では上場企業の役員ならどうかですが、2018年のデロイトトーマツの調査によると
社長が5,552万、取締役が2,160万となっていますので、藤井2冠はすでに社長レベルと
いうことになります。
・東証一部上場企業431社における報酬総額の水準は、【図1-1】の通りである。社長の報酬総額は中央値で5,552万円となり、前年の5,435万円と比較し+2.2%となった。また、取締役は2,160万円で前年比+4.3%、社外取締役は756万円で前年比+5.0%となった。
デロイトトーマツ『役員報酬サーベイ(2018 年度版)』より引用
とにかく藤井2冠がすごすぎるということですね。
三月のライオンの主人公も天才棋士と呼ぶにふさわしい活躍をしていますが、
創作物を現実が超えて行ってしまっているというのが藤井2冠なのです。

のーま
厳しい世界でもあるんよな。
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