電気代が数倍になる可能性あり。市場連動型プランの方は注意。

2016年に電力自由化が行われ、旧一般電気事業者だけではなくさまざまな企業が電力の
販売に参入できるようになりました。消費者にとっては料金プランに選択肢が増えましたが
現在電力卸売価格が高騰しており市場から電力を購入する「市場連動型」電気料金プランを
利用している方は電気料金が数倍になる可能性があります。

電気代が数倍になる可能性あり。市場連動型プランとは?

「市場連動型プラン」では、日本卸電力取引所(JEPX)の価格に連動して電気料金単価が決まります。
要は使う量が同じでも電力価格が高騰すればそれだけ電気料金がUPしてしまうということですね。
もちろん市場価格が低いときは料金も安いので一長一短ということです。
一般的には電力会社が予め定めた単価で料金で供給されていますよね。

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のーま

ある意味先物取引みたいだよね。
絶対に使うインフラにリスクを抱えるのは
怖いわな。

どのくらい市場価格が騰がっているのか?

TERA Energy 株式会社のwebサイトを参考にしますと2021/1月の市場価格は2020/1月の
約10倍となっています。プランによって影響を受ける度合いは違うと思いますが、単純に
通常の電気料金に数倍以上になることが予想されます。

テラエナジーwebより出典
https://tera-energy.com/post/1877

なぜ市場価格が高騰しているのか?

多くのニュースサイトでは以下の2つが市場価格高騰の要因とされています。

・寒波による電力需要増加
・火力発電燃料(LNG)の不足

寒波による電力需要の増加はまぁ理解できますよね。なぜLNG=天然ガスが不足が起きているのか
少し疑問でしたが中国が大気汚染の改善を狙って発電所などの燃料を石炭から天然ガスに転換していることが影響しているようです。

だったら原油安なんだから石油で発電すればいいのでは無いかとも思えるのですが、
東京電力のHPに日本の電源構成比(何を原料に発電しているか)が公開されていますが
それによると石油の割合は2018年で14%しかないんですね。一方でLNG/LPG46%となっています。

それだけ主力の燃料源が不足すれば余剰電力がなくなるのは理解できますね。
供給が減れば価格があがるという経済の原則通りの動きになっていますね。( ´∀` )

市場連動型プランを導入している電力会社

基本的には市場連動型プランを提供しているのは自社で発電設備を持たない「新電力」とよばれる
会社ですね。管理人が調べたところですと以下の会社が該当します。漏れがあったらご容赦下さい。

ハルエネでんき
・エフエネでんき
・自然電力のでんき
・ダイレクトパワー
・ジニーエナジー
・テラエナジーでんき

契約している場合はどうするべきか?

市場連動型プランを提供している各社はプレスリリースで対応を発表していますので一度契約事業者のホームページを参照されることをおすすめします。中には値引きを発表しているところもあります。ハルエネでんきエフエネでんきは節電のお願いしか出てないませんでした。
この厳冬でオール電化とかでしたら節電にも限度があると思いますね。

・ハルエネでんき
現時点で発表無し

・エフエネでんき

現時点で発表無し

・自然電力のでんき
[お知らせ] 日本卸電力取引所(JEPX)電力取引価格高騰に関する重要なお知らせ(第4報)


・ダイレクトパワー
電気代高騰に関する重要なお知らせ


・ジニーエナジー
現時点で発表無し


・テラエナジーでんき
 電力市場高騰による電気料金への影響について

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のーま

10倍は想定外ともいえるよな。
業者もこのような異常高騰が起こりうることを
説明しきれていたのか疑問だね。
なんらかの対応を迫られる可能性はあるね。
契約者の自己責任だけでは大きすぎる負担な
気がするね。